トマト(ロッソナポリタン)で日本一!萩市福栄地域で栄養価の高い野菜を栽培されるミノルファーム

お話をしているときはまるで化学の授業と思い違うくらいに元素の名前、化学式が出てくる。それは「科学的にちゃんと説明できるということは説明を聞いても納得できる。だから、お客様にもちゃんと説明することもできる。」という思いがあって、これは「高品質な野菜栽培」に日々取り組まれているからこそ言える言葉のように感じた。 



 ミノルファームの「高品質」とは「栄養価の高い野菜」のことです。それを多収穫することで「栄養価の高い野菜をお手頃な値段で提供する」ことの実現を目指されています。実際に地元スーパーで販売されているミノルファームの野菜は100円台からと手に取りやすい販売価格になっています。

「高品質多収穫」を実現されるために取り入れているのが「ブロフ理論」です。これを提案している会社は土壌分析から肥料の販売まで行うため、市販の肥料と違い必要な栄養素を補充できるため偏ることなくその土地に合った最適の土壌づくりができるそうです。この会社は山口県から遠く長野県にあるために送料など金銭的負担は大きくなります。それでも、お客様に「栄養価の高い野菜」を提供するために必要なことだと言われます。それはその他に使用されている土壌改良材も同様で説明できるものしか使用していません。だから、自分が理解して納得するために何度も取引先とお話をすることもあると言われます。




そのことを立証するように自営1年目からトマトの品種であるロッソナポリタンのR1コンテンストで日本一になるという快挙を達成しています。これは味だけを評価されたわけではなくどの出品者よりも栄養価が高いから日本一になれた証拠です。そのため日本一になって凄いことを言いたいわけではなく、栽培した野菜の栄養価が高いことをちゃんと証明できたことに価値を感じています。



 このようにこだわりの野菜を栽培するキッカケは東日本大震災時に働いていた飲食店での体験になるっているようです。未曾有の大災害で引き起こされた放射能問題。それによってこんな不評被害があったと話されます。それは「サラダに使われているほうれん草」について尋ねられたことがあったそうです。今までは当然、山地や栽培方法について尋ねられることはなかったそうです。それが、大震災以降に聞かれることが時々あって、同じようなことは全国で見られるようになります。この経験から独自で野菜の栽培方法についても調べるようになり数年後に萩市に戻る時期を機会に野菜を使う側から育てる側である農業の道を選択することに繋がっていきます。 



 今後については料理人にいたためお店を持つことも考えるときもあるけど今はこの子どもたちに自慢できるような栄養価の高い野菜を作り続けたいと優しくも力強い言葉で言われます。そんなミノルファームが作る自慢のトマトは”味がギュッ”と凝縮していて濃厚かつ甘いです。トマトの概念が変わるような感じもあります。その他では人参も同様に”人参独特の味や匂い”がなく甘く食べやすい。そして色も黄色もあって見た目も可愛らしいです。野菜がちょっと苦手な人こそぜひ食べて見てください。